【お知らせ】「これでわかった! 超訳 特定秘密保護法」のご紹介 |
当弁護団に所属している弁護士を含む執筆陣により、特定秘密保護法を分かりやすく解説した書籍「これでわかった! 超訳 特定秘密保護法」が、岩波書店から出版されました。品切れ続出で、6月5日の発売から、わずか10日で3刷が決定したそうです。
以下、弁護団メンバーの内山宙弁護士からのお知らせです。
昨年12月に、国民からの大反対を無視して特定秘密保護法が成立してしまいましたが、施行までには1年あります。そこで、当弁護団は、この特定秘密保護法を廃案にするための法案を国会で通してもらいたいと思っています。そのためには、特定秘密保護法のどこが問題なのかを明らかにして、議論をしていく必要があります。ところが、私たち弁護士が特定秘密保護法の条文を読もうと思っても、非常に難解な表現になっていて、読み解くのにとても苦労してしまいました。そうすると、国民の皆さんが条文を読み解こうと思ったら、もっと大変なのではないかと思ってしまいます。それどころか、ひょっとすると、昨年12月の国会審議で、国会議員自身もこんな難解な条文は読んでいないのではないかとまで疑ってしまいます。
ということで、「要するに特定秘密保護法はこういう法律なんだよ」ということを、若手弁護士が超訳して、分かりやすく解説した本が出来上がったのです。条文を口語訳し、様々な資料をかみ砕いて解説をし、イラストによる図解や秘密保護法の問題点をマンガで分かるようにしています。「秘密保護法は、何か不安なんだけれども、なんだかよく分からない」という方は、まずこの本からスタートしてみてはいかがでしょうか。
この本を読むことすら面倒くさいという方は、この本の冒頭にある「なんで「特定秘密保護法」は問題なの?」という前書き、イラストとマンガだけでもパラパラっと読んでいただければ、とりあえずざっくりとお分かり頂けるかと思います。
ところで、この超訳本を執筆したのは、「明日の自由を守る若手弁護士の会(略称「あすわか」)」に所属する弁護士たちです。あすわかは、自民党の憲法改正草案が立憲主義を無視して、現行憲法よりも自由を制限する内容であることに衝撃を受けて、弁護士登録15年目までの若手弁護士で結成された団体です。今では、会員は300人を超えています。あすわかの弁護士は、この草案の問題性を市民の皆さんに分かりやすく解説したり、現行憲法の内容をカフェなどでアットホームな雰囲気で話したりしています(憲法カフェなどと言っています。)。特定秘密保護法だけでなく、憲法に関する様々な話題、集団的自衛権などについて、ブログやfacebookで分かりやすく解説しているので、こちらもご覧ください。
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