2015年 07月 03日

【お知らせ】秘密保護法の実施状況報告書について

政府は、特定秘密の指定・解除ならびに適性評価の実施状況の報告書を国会に提出し、ネット上でも公表されました。
http://www.cas.go.jp/jp/tokuteihimitsu/pdf/houkoku.pdf

この報告書は、昨年末までの実施状況に関するもので、同法の施行後、初めてのものになります。
30ページ以上にわたるボリュームのある報告書かと思いきや、実際に読んでみると、実は報告部分は11ページまでです。後半は資料になります。

特定秘密は382件あり、最も多かったのは別表第1号の防衛関連情報247件です。
文書件数という観点で見ると、防衛省が約6万件、内閣官房が約5万5千件、外務省が約3万5千件、警察庁が約1万7千件、公安調査庁と海上保安庁がそれぞれ約9千件でした。

また、特定秘密を記録した文書の廃棄件数や、適性評価の実施件数は0件ということですが、これは、昨年12月10日から昨年末までの短期間での状況ですので、当然と言えば当然な数になります。
今後、この部分がきちんと報告されていくよう、注視して監視していく必要があります。



結論として、報告書を読み終えた感想は、報告としての情報量が少なくて不十分であるということです。件数プラスアルファ程度しか分かりません。
この報告書を基に、衆参両院に設置された情報監視審査会で、法律が適切に運用されているのか審査が行われることになりますが、運用に不適切な点がないか調べる端緒になるのか、疑わしいと言わざるを得ません。

情報保全諮問会議の有識者の意見は、
・秘密指定を取り扱う部署名や、職員の数なども報告に加えるべき
・内閣府独立公文書管理監の報告書も添付すべき
など、重要な指摘をしています。
特に秘密指定を取り扱う部署名は、秘密指定の責任の所在を明らかにし、過剰な秘密指定を抑制していくために、報告に加えるべきだと考えます。
今後、報告書の充実を求めていくことが必要だと思います。
(弁護士・海渡双葉)

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by himituho | 2015-07-03 23:10 | 弁護団メンバー記事


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